新燃が噴火したとき

ジオ仲間の皆さんと都城高専でいろんな話しに花を咲かせていたとき。

「あれ?今、噴火してる???」

 

と、窓の外を見ると青い空に真っ黒な雲が押し寄せてくるのが見えていました。

 

まともに来ます。

 

まるで高専にめがけてくるかのようでした。

先生はすぐ、山の近くにいる親戚へ連絡していました。
私は息子の学校の先生へ噴火していることを写真で送って、テストで早帰りだから西岳方面は今は辛いことを伝え生徒達へマスクをとお願いしました。

遠くで「窓を閉めなさい!」という声が聞こえます。
 

外に一歩出るとまだ夕方のように暗くなって、口の中も頭も服もカバンも灰だらけになります。

 

バラバラと音がするほど灰が降る中を、うつむき、呼吸も細めに眼も細めながら走って校舎の中を駐車場まで。

 

他の生徒たちが呆然と立ち尽くしています。

「頭、タオルとかなにかないの?マスクとかもらえないの?」と聞くと

「バイクだからこのまま走って行きます。フルフェイスだから」

 

みるみる火山灰の雲の真下になってとうとう霧島山は霞みすぎて全く見えなくなりました。

すぐ近くの道も見えない。

車はライトをつけ始めました。

やっと車のそばまで来ると駐車場の車はどの色も同じ色。

小さな場所まで灰が降り積もっていました。

ドアノブにまで・・・

真っ暗になった霧島を見て、「高千穂を登っている人が今、もしいたなら怖かっただろうね。かわいそうに。ちゃんと降りられただろうか・・・」みんなはそういってただじっと見ているだけしかできません。

噴石があたらなければ被害がないわけじゃない。慌てて降りて滑って転んだり、変なルートを通ってかえりつけないとか、そういう意味でケガにつながる人がいるかもしれない。

こうして、噴火する山のすぐそばを登れるようにしたからには、どのようなコースでどうやって降りてきたのか後のためにも確認してくれたのかなと考えましたね。

まるで高専はロックオンされたように灰の雲が被さって、その中を諦めた生徒達は自転車で帰っていきました。

そのあと灰たちは三股を飲み込んで、そのまま山を越えて日南に現れただろうな。

 

山でけが人が出ていなかったらいいけど。

みんな、ぞんざいに扱ってるつもりはないでしょうが、相手は霊峰霧島です。神様が宿った山です。

そんなことを大事にしてきた地元の人らしくありたい。

お試しのない自然がいざとなったとき人はどうあるべきですか?といってるようだと帰り道、フルフェイスではないヘルメットで配達をしている辛そうな顔の郵便局のバイクの人を見て思いました。

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